オスプレイ軍用機シリーズ38/朝鮮戦争航空戦のエース
共著:ロバート・F・ドア
ジョン・レイク
ウォーレン・トンプソン
訳:藤田俊夫
B5判ソフトカバー/111ページ
初版年:2003
ISBN:9784499228176
史上初のジェット機同士の空中戦が行われた朝鮮戦争。プロペラ機とジェット機が入り乱れて始まった初期の戦いでは、国連軍が航空戦での優位を保ったが、それはミグ戦闘機の登場で大きく様変わりした。国連軍の中核を成していたアメリカは、国内に配備していたF-86を前線へ急遽派遣。北の戦場へと出撃した米陸軍と海軍、そして海兵隊のパイロットたちは獰猛なMig-15の攻撃と対空放火の恐怖に耐えながら空中戦闘、地上攻撃、爆撃と困難な任務をこなしていった。なかでもセイバーのパイロットたちは、圧倒的に不利な状況ながら、優秀な指揮官の下で訓練を重ね、次第にMig-15を圧倒してゆくようになる。鴨緑江の北側すなわち中国領の基地から迎撃に飛び立つ Mig-15はセイバーと、当時「ミグ通り」と呼ばれた空域でたがいの技量を駆使して、苛烈な空中戦を繰り広げていった。