オスプレイ軍用機シリーズ33/第二次大戦のP-39エアロコブラエース
著者:ジョージ・メリンガー
ジョン・スタナウェイ
訳:梅本弘
B5判ソフトカバー/99ページ
初版年:2003
ISBN:9784499228091
P-39エアラコブラは、太平洋戦線で日本軍としぶとく戦い、、地中海でも終戦まで重要な働きをした。この戦闘機が第二次世界大戦の米国航空兵りょっくにもっとも貢献したこと、それは数多くの「未来のエース」たちが初めて搭乗した戦闘機だったということだろう。ジョン・メイヤー(欧州戦線で24機を撃墜)やトム・リンチ(太平洋南西戦域で20機を撃墜)のように大きな成功を収めたパイロットの多くが、P-39で最初の戦闘任務を経験している。次世代の米新型戦闘機が出現するまでのつなぎであったと思われがちなベル戦闘機だが、相応の戦意と技量をもった操縦者に操られた時には立派に仕事を果たす兵器であった。ソ連のエースたちは、スピットファイアでも、ウォーホークでもなく、エアラコブラを駆って連合軍最高の撃墜戦果を上げた。レンドリースでロシアへ送られたP-39はまさに「猛毒の蛇」であり、独空軍戦闘機、爆撃機パイロットにとって不倶戴天の敵となったのである。