オスプレイ軍用機シリーズ30/ホーカー・タイフーンとテンペストのエース
著者:クリス・トーマス
訳:岡崎宣彦
B5判ソフトカバー/108ページ
初版年:2003
ISBN:9784499228046
ホーカー・タイフーンとテンペスト。この2つの航空機の評価は大きく異なっている。タイフーンは"技術的悪夢"とでもいうべき代物でありながら、対地攻撃機として汚名を返上し、いっぽうのテンペストは、第二次世界大戦後半の時期においてイギリス空軍はもとより、おそらくは当時のあらゆる空軍で使用された航空機のなかでも最高といってよい、低・中高度戦闘機であることを実証。また、多くのテンペスト・パイロットたちがV1飛行爆弾の迎撃に活躍した。しかし、その空戦戦果について注目すると、不思議なことに、敵機撃墜数の合計については、両型式ともがほとんど同じような戦果を残している。ホーカー社の「台風」と「嵐」はドイツ地上軍を恐れさせただけでなく、敵戦闘機と戦って500機に迫る撃墜を記録したのであった。