オスプレイ軍用機シリーズ29/第二次大戦のTBF/TBMアヴェンジャー
著者:バレット・ティルマン
訳:苅田重賀
B5判ソフトカバー/103ページ
初版年:2003
ISBN:9784499227995
アヴェンジャーはダグラスTBDデヴァステーター雷撃機の後継として製造され、最初のTBFー1が実戦に投入されたのは、太平洋戦争の転換点となった1942年6月のミッドウェー海戦においてであった。その名の示すとおり、アヴェンジャー(復讐者の意)はその後3年間、大平洋で日本軍に容赦ない報復をおこない、対日戦勝日まですべての主要な戦いに参加している。米陸軍から高い評価を受けたアヴェンジャーの生産は、すぐにグラマン社の能力を超えた。そのため、ゼネラルモーターズと契約か交わされ、1942年9 月以降、ほとんど同一使用のTBMが生産される。グラマンTBF、そしてイースタンTBMアヴェンジャーは歴代の海軍攻撃機の中でもっとも多く生産された機体であり、アメリカで生産された他のどの機体も戦闘機であれ爆撃機であれ、その任務をアヴェンジャーほどに独占することはなかった。約1000機のアヴェンジャーは英海軍航空隊で使用され、「Uボート狩り」をはじめとする任務に就いた。また、ニュージーランド空軍では2個飛行隊のアヴェンジャーが米軍のアヴェンジャーとともに、1944年のブーゲンビルで日本軍と戦っている。