オスプレイ軍用機シリーズ28/第2戦闘航空団リヒトホーフェン
著者:ジョン・ウィール
訳:手島尚
B5判ソフトカバー/127ページ
初版年:2002
ISBN:9784499227988
戦闘航空団「リヒトホーフェン」のルーツは第一次大戦当時の有名な「フライング・サーカス」であり、すべての時代を通じて最も広く知られた戦闘機部隊であることに疑いの余地はない。部隊はその大戦でのドイツの敗戦とともに、一旦消滅したが、1935年にJG135として復活した。そして1939年9月1日のポーランド侵攻作戦開始の数ヶ月前に新しい呼称、 JG2となり、第二次大戦では欧州西部での電撃戦で実戦行動に入り、それに続く英国本土航空戦で活躍した。本書は、このドイツ空軍エリート部隊の作戦行動に焦点を置き、ヴェルサイユ体制を背景にした空軍力再編の時期にはじまり、大戦間におけるヒットラーの領土拡張行動に果たした役割、第二次大戦開戦とフランス電撃戦からバトル・オブ・ブリテン、さらに本土防空の戦いにいたる戦闘航空団「リヒトホーフェン」の戦歴を紹介。この航空団の1930年代半ばの復活から、1945年4月の末、米軍地上部隊の接近を前にして、北部バイエルン、シュトラウビングで自らの手によって自隊のFw190D-9を破壊するまでの 10年の歴史が描かれている。