西方電撃戦

著者:ジャン・ポール・パリュ
翻訳者:宮永忠将・三貴雅智
判型:A4判・ハードカバー
ページ数:616ページ
発売日:2013年3月29日
ISBN:978-4-499-23108-4
出版社:大日本絵画
1940年のドイツ軍によるフランス電撃戦の全貌を豊富な写真と図面で描く
1940年5月、突如独仏国境を越えたドイツ軍戦車部隊は難攻不落のマジノ線を迂回しフランス本土に侵攻した。本書はもっとも成功した電撃戦と言われるドイツ軍によるフランス侵攻作戦を豊富な資料と写真で詳述している。とくに写真解説には力を入れており戦争当時の写真と現代の写真の比較により撮影場所を特定しており単なる電撃戦を解説したこれまでの書籍とは一線を画した内容となっている。
〈目次〉
第1章 戦火ふたたび……8
かりそめの平和……10
連合国とポーランド……18
フランスのザール攻勢……20
マジノ線……24
連合軍の戦略……39
日和見を決め込むベルギー……44
ディール計画……46
上陸を開始するBEF……50
ドイツ軍の戦略……52
対峙する両陣営……56
第2章 作戦名:黄色……70
作戦暗号「ダンチヒ」発令……72
ブランデンブルク部隊の作戦……75
エベン・エマール急襲……78
アルデンヌでの空挺突撃……88
前進開始する連合軍……94
オランダを巡る戦い……107
ドイツ第6軍のベルギー侵攻:陽動作戦……154
ムーズ川のドイツ第4軍……168
ムーズ川のドイツ第12軍……195
第3章 突破……238
ドイツ第XV軍団とフランス第9軍……241
クライスト集団とフランス第2軍……271
フランス第9軍の最期……280
大釜の一閃……286
突破口の拡大……292
トゥランの戦い……315
フランス第4装甲師団:南からの脅威……327
撤退に傾くゴート卿……337
ウェイガン計画……356
ベルギーの要塞群……370
ソンム戦線のフランス第7軍……393
アブヴィル橋頭堡……404
最後の退却……414
海岸から撤退するBEF……420
ダンケルク:撤退……436
第4章 作戦名:赤色……456
二つの選択肢……458
ドイツ第4軍:ソンム川からセーヌ川にかけて……465
ドイツ第6軍:ソンム川からマルヌ川にかけて……486
エーヌ川のドイツ第12軍……494
敗北……500
B軍集団:セーヌ川からロワール川まで……508
包囲環を閉じるグデーリアン集団……516
C軍集団:マジノ線への攻撃……530
第5章 フランス敗北……540
切り札を失ったレイノー……542
要塞を巡る戦い……548
ヴォージュ山脈での終幕……562
最後の撤退……573
アルプス戦線……577
最後の軍事行動……584
休戦協定……592
マジノ線の降伏……602
戦争の傷跡……607
訳者あとがき……615