SS第12戦車師団史〈上巻〉
著者:フーベアト・マイヤー/訳者:向井祐子
A5上製(21.7×15.6cm)/655ページ
初版年:1997
ISBN:9784499226783
ノルマンディー侵攻開始から2日目、イギリス軍、およびカナダ軍部隊は初めて、反撃部隊として投入されたSS第12戦車師団「ヒットラーユーゲント」と遭遇、彼等は、連合軍のプロバガンダで「ベイビー師団」とさんざん嘲笑されていた「ヒットラーユーゲント」師団の真の力を、ここにきて初めて思い知らされることとなった。このようにして、敵に恐怖を憶えさせると同時に、畏敬の念すら感じさせた精鋭部隊、「ヒットラーユーゲント」師団は、上陸部隊の最初の攻撃目標として激戦が繰り返されたカーンの街を、まる1カ月の間、守り通したのであった。勇猛かつ、はるかに優勢な敵を迎え撃って6週間、この間、敵のファレーズへの突破を阻み続けた同師団は、ファレーズ包囲環の形成を遅らせ、2個軍のドイツ部隊を壊滅の危機から救うこととなった。その後セーヌ河、およびベルギーで後衛部隊を務めた時、同師団は初めてアメリカ軍との交戦の時を迎える。兵員、物資とも充分な、複数のアメリカ軍エリート師団であった。