オーナーズ・ワークショップ・マニュアル イギリス海軍戦艦ドレッドノート 弩級・超弩級戦艦たちの栄光 1906-1916
著者:クリス・マクナブ
判型:AB判ソフトカバー
頁数:144ページ
発売日:2017年10月31日
ISBN:978-4-499-23226-5
発売:大日本絵画
1906年に就役したイギリス海軍の戦艦「ドレッドノート」は、新概念である「単一巨砲搭載艦」の先駆けとして全世界の関係者たちに大きな衝撃を与えました。蒸気タービン機関を採用し、12インチ主砲10門を5基の連装動力砲塔に納めて搭載した重装甲の本艦の登場は、それ以前の概念で建造されたすべての戦艦を一夜にして時代遅れにしたと言われ、また、ドレッドノート・クラス、いわゆる“弩級(ド級)”という表現の語源にもなりました。
本書は英海軍国立博物館の全面協力を得た著者が、20世紀前半に恐竜的進化を遂げたド級戦艦や超ド級戦艦の姿を、その基点となったドレッドノートの設計概念、機構、運用、そして実戦を230点を超す写真、設計図、図解を通して紹介するものです。
※本書はイギリスHaynes社が刊行した“DREADNOUGHT BATTLESHIP Dreadnought and super dreadnought (1906-16) Ownerzs Workshop Manual”を翻訳したものです。
ー目次ー
在りし日の戦艦HMSドレッドノート……2
戦艦ドレッドノートの甲板配置……4
戦艦セント・ヴィンセントの甲板配置……12
戦艦ドレッドノート艦内配置図……14
第1章
ド級戦艦と超ド級戦艦―その起源と進化
それまでの戦艦……20
単一巨砲搭載戦艦……21
ドレッドノートの出現……24
批判への対応……26
波及効果……29
ド級戦艦から超ド級戦艦へ……33
一時代の終わり……35
第2章
ド級戦艦の設計
全体の概要……40
上部構造物……42
艦内構造……43
ベレロフォンからヴァンガードまで……45
ネプチューンとコロッサス級……46
超ド級戦艦……48
第3章
砲熕兵装
12インチ主砲とその砲架……54
大口径化する主砲とその砲架……58
副砲……64
魚雷発射管……68
射撃指揮……68
巨砲をめぐる論争……71
第4章
推進機関と電気設備
タービン推進……76
ドレッドノートの機関……79
プロペラと操舵装置……84
電気設備……87
換気および冷房設備……91
第5章
乗員とその職務
兵科……98
機関科……101
工作科……103
医務科……104
その他の科……105
第6章
ド級戦艦の興亡
錨を上げて……112
戦時中のド級戦艦たち:1914〜18……116
ユトランド沖海戦……118
ド級戦艦たちの終焉……123
第7章
HMSキャロラインの復元
キャロライン級巡洋艦……130
キャロラインの艦歴……133
復元作業……137
参考資料
サー・ジョン・ジェリコーによる1916年5月31日〜6月1日のユトランド沖海戦についての報告……126
参考資料と関連書籍……143