宮崎駿の妄想ノート[泥まみれの虎]
価格 : 2,750円(税抜2,500円)
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著者:宮崎 駿
判型:A4判並製
頁数:オールカラー88ページ
初版年:2002年
ISBN:9784499227902
出版社:大日本絵画

戦車戦の実態とは……? 宮崎 駿が苦闘した妄想の爪痕
第二次大戦のティーガー戦車エース、オットーカリウスの戦記『ティーガー戦車隊』(大日本絵画刊)に感銘を受けた宮崎 駿さんが、原作の行間に広がる戦場の実態を、妄想と推測と想像力とで掘り起こした超高密度カラーマンガ。
【収録内容】マンガ『泥まみれの虎』&『ハンスの帰還』、エストニア・ドイツ取材記、カリウス氏との対談、実録ナルヴァの戦い、著者インタビュー、他

スタジオジブリの宮崎駿監督が、もとドイツ戦車兵オットー・カリウス少尉(敵戦車撃破スコア150両以上のエース)にインタビュー。彼が戦った戦場、エストニアのナルヴァを現地取材して描いたティーガー重戦車のカラーマンガ戦記。あまりにリアルに描かれた戦記だったので、ドイツ軍(本物だぞ)から宮崎監督に講演の依頼が来たほど(講演はしていない)。その他に、ドイツ人の祖母と少女が、女装の戦車兵ハンスが操縦する4号戦車に乗ってロシア軍の包囲を突破する「ハンスの帰還」を併載。

〈Introduction〉
妄想の出発点はある戦車指揮官が記した一冊の戦記だった。
1944年3月、エストニア・ナルヴァ戦線。たった2両のティーガー重戦車でソ連軍の進出をくい止めたオットー・カリウス。弱冠21歳の青年は、凍りつく泥土の上で冷静沈着にそして勤勉に行動し続けた。簡潔な文章で綴られた戦闘描写、そこから浮かび上がる、カリウスの冷静な人格、実直な行動が起爆剤となり、行間に白く広がる戦場でねばり強く行動する兵士たちの見えざる姿が、推測と想像力を駆使して掘り起こされた。戦車戦の実態とは……!? 本書は、宮崎駿が辿り着こうと苦闘した妄想の爪痕である。

〈目次〉
Introduction……3
宮崎 駿の妄想ノート[泥まみれの虎]……7
 実録・ナルヴァの戦い1944……42
 エストニア、ひび割れた歴史……47
 エストニア、ドイツ紀行 鋼の轍をゆく……50
宮崎 駿の雑想ノート[ハンスの帰還]……57
 実録・脱出行1945……76
 生きねばならん、IV号で……80
戦記世界の迷路をさまよう……83

〈著者紹介〉
宮崎 駿 miyazaki hayao

1941年1月5日、東京都出身。飛行機会社の役員だった父親や、戦記好きの長兄の影響下、読書や漫画を描いて幼年期を過ごす。1963年、学習院大学を卒業し、アニメーション製作会社東映動画に入社。数々の長編映画に参加後、1978年に『未来少年コナン』を演出し注目を集める。以後、『ルパン三世カリオストロの城』で初の劇場作品を監督、『風の谷のナウシカ』、『天空の城ラピュタ』、『となりのトトロ』、『魔女の宅急便』と立て続けにヒット作を生み出した。1992年には『飛行艇時代』(『宮崎 駿の雑想ノート【増補改訂版】』所収)を原作とした映画『紅の豚』が公開され、大ヒットを記録した。1997年に『もののけ姫』、2001年には『千と千尋の神隠し』が公開され、同年10月、東京都三鷹市に『三鷹の森ジブリ美術館』が開館した。

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