海軍戦闘第八一二飛行隊
価格 : 4,950円(税抜4,500円)
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著者:吉野泰貴
判型:AB判ソフトカバー
ページ数:240ページ
発売日:2012年11月1日
ISBN:978-4-499-23096-4
出版社:大日本絵画

昭和20年3月、米軍沖縄本島来攻
その後、終戦にいたるまで南西の夜空を鮮やかに彩った
海軍夜間戦闘機隊員たちの青春群像


日本海軍夜間戦闘機隊"芙蓉部隊"は、大戦末期、常道と化していた特攻作戦を真っ向から否定し「夜戦による正攻法をもって、粘り強く戦い抜いた部隊」とし て今日その名を知られるにいたっている。『戦闘第八一二飛行隊』は、『戦闘九〇一』、『戦闘八〇四』各飛行隊とともにその中核にあった夜間戦闘飛行隊であ り、フィリピン決戦での敗北、内地への脱出を経て、およそ1ヶ月間で新隊員を集め、新装備機材である『彗星』夜戦に機種改変を行なうや、他の2隊とともに 沖縄航空決戦に加わり、物量、科学力を誇る米軍を相手に南西の夜空で戦った。本書はその『戦闘八一二』の航跡を追いかけ、今はなき好漢たちの"在りし日の 姿"を、戦史の1ページに留めることを試みるものである。

カラー塗装図22点、カラーディテールイラスト&作戦行動図多数収録

〈目次〉
九二式航空兵器観察筐 第0002號 夜間戦闘機(彗星) 佐藤邦彦 …… 002
海軍戦闘第八一二飛行隊 装備機の塗装とマーキング 西川幸伸 …… 006
芙蓉部隊 戦闘八一二揺籃の地 藤枝基地は今、 …… 014
もののふたちの魂、還る 岩川基地跡「芙蓉の塔」 …… 016

◆第一章 芙蓉峰を見上げて 〜藤枝海軍航空基地〜 ……021
思いがけない転勤/夜戦の雄、戦闘八一二の源流/フィリピン決戦/フィリピン脱出/帰還してきた猛者たちと新しい隊員の着任/始動する「芙蓉隊」/新機材『彗星』夜戦/訓練始まる/ひるがえる隊旗/決戦の前触れ

◆第二章 散りゆく桜花の如く 〜鹿屋海軍航空基地〜 …… 053
天一号作戦発動さる/南西の大空へ/鹿屋における緒戦/索敵行動問題ありや?/痛恨の事故、心の傷/菊水一号作戦の先鋒/好漢、往きて帰らず/本格夜間作戦始動/昼間囮行動の果てに/援軍来たる/戦場でのすれ違い/第2陣、戦列へ/夜間波状攻撃の幕開け/捲土重来を期して

◆第三章 藤枝での錬成と続く鹿屋での作戦 …… 105
若手士官たち/相つぐ事故/そのころ鹿屋では/夜襲は続く/その名は「芙蓉部隊」

◆第四章 閃光きらめく夜空で 〜岩川海軍航空基地〜 …… 133
秘匿基地の構築/決戦直前、最大の援軍/岩川からの第1戦/敵は悪天候/その名も時宗隊/戦列に加わる新隊員たち/菊水九号作戦発動/敵夜戦、ござんなれ /第二時宗隊、前進/菊水十号作戦発動/全方位夜間戦闘/岩川基地点描/悪天候をついて/決号作戦体勢の下で/好機を捉え、攻撃す/沖縄攻撃再開

◆第五章 好漢たちの落日 …… 205
本土決戦態勢/たゆまぬ作戦/終戦は突然やってきた/戦いは続いた/芙蓉部隊最後の日/愛機のプロペラを抱いて
【第五章追補 比島残留隊員の戦い】 …… 216
クラーク地区防衛部隊編成さる/ついに自活態勢へ

◆終章 忘れえぬ想い …… 223
戦後が始まった/岩川基地残照/芙蓉之塔と芙蓉の碑/終わらない「戦後」/愛機『彗星』よ、永遠なれ

◆巻末資料
・戦闘第八一二飛行隊 戦没隊員名簿 …… 232
・戦闘第八一二飛行隊 下士官隊員 飛行予科練習生と飛行練習生の関係一覧 …… 233
・戦闘第八一二飛行隊 『彗星』機番号表 …… 235

 ・芙蓉隊 准士官以上集合 昭和20年3月 …… 052
 ・芙蓉部隊が使用した爆弾について その1:大型爆弾 …… 104
 ・芙蓉部隊が使用した爆弾について その2:小型爆弾&ロケット弾 …… 132
 ・坂東隊隊員集合 昭和20年7月 …… 204
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