海軍零戦隊撃墜戦記〈1〉
価格 : 3,190円(税抜2,900円)
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著者:梅本弘
判型:A5判・ハードカバー
ページ数:244ページ
発売日:2011年9月6日
ISBN:978-4-499-23062-9
出版社:大日本絵画

虚像を削り込んで残った真実の戦果
南太平洋、ソロモンの空軍では数多くの零戦が失われた。しかし海軍零戦隊は損害の数倍もの撃墜戦果を報告している。だが交戦した米海軍、海兵隊、陸軍、 オーストラリア空軍、ニュージーランド空軍、蘭印空軍も同様に自分たちの損害によりはるかに多い戦果を報告している。本書では、この矛盾する両者の戦果と 損害の記録をひとつひとつすべて照合。誤認戦果報告によって膨れ上がっていた零戦の虚像の勝利を限界まで削り込み、真実の撃墜戦果を見つけ出した。

連合軍損害の記録の調査で「無敵伝説」が消えても零戦の勝利は揺るがなかった
「海軍の搭乗員たちは魔法にかかってたんですね。零戦は無敵であるっていう。中略、梅本さんがドキドキしながら零戦の撃墜戦果を1機1機調べて、死神の鑑 定書みたいなことをして、結果が損害151機対205機で、なんとか勝っていたことが証明できてホッとしたって書いてるけど、でも実際、零戦はよく戦って たんだなってことがわかりましたね」。[巻末、宮崎駿(映画監督)×梅本弘 対談より]

◎目次
002……戦争には負けたが、戦闘では負けていません
006……「奇跡の撤退」を支えた海軍戦闘機隊の敢闘と実戦果
015……「カクタス」空軍を出し抜いたガダルカナル撤退上空掩護作戦
027……「セントバレンタインデーの大虐殺」
042……「バトル・オブ・オーストラリア」。零戦対スピットファイアの決戦
076……「ダンピール海峡の悲劇」海上で陸軍機に破れた日本海軍の屈辱
086……「未帰還機続出の3月」ルッセル基地を巡る悪戦苦闘
098……乾坤一擲、海軍航空隊の雪辱戦「い号作戦」を発起
100……「い号作戦」第一撃、X攻撃、ガ島方面敵艦船攻撃
111……「い号作戦」第二撃、Y2攻撃、オロ湾方面敵艦船攻撃
115……「い号作戦」第三撃、Y攻撃、ポートモレスビー敵飛行場攻撃
122……「い号作戦」第四撃、Y1、Y2攻撃、ミルン湾敵艦船攻撃
147……「ソ」作戦、第一基地航空隊が企画した積極的航空戦
168……「ムンダを失えばラバウルは保たない」中部ソロモンの攻防戦
224……南東方面、零戦の損害と空戦戦果一覧 昭和18年2月1日-7月31日
240……神話になる魔力をもっているのは零戦だけ 宮崎 駿(映画監督)×梅本 弘
244……奥付
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