ドイツ空軍の終焉
価格 : 2,670円(税抜2,427円)
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著者:ヴェルナー・ジルビッヒ 訳・編者:岡部いさく/ARTBOX
サイズ:A5上製(21.2×15.5cm)/286ページ
初版年:1994
ISBN:9784499226332

ドイツ空軍対連合軍の戦いと、西部戦線およびドイツ本土での戦闘機パイロットの甚大な損失についてのこれまでに出された文章を見ると、必然的に一つの疑問が出てくる。「戦闘機パイロットたちは味方の機体を裏切ったのだろうか?」という疑問である。今日の我々に判っているのは彼等戦闘機パイロットたちは圧倒的な不利に立たされ、しかも生きて帰れる見込みがほとんど無いのを知りながらもゝ出撃して行ったのだという事実である。来る日も来る日もパイロットたちは数ではるかに勝る連合軍護衛戦闘機の大群に立ち向かう羽目になり、日々新たに分のない戦いを強いられていたのである。敗色が濃くなると空軍司令官げーリングは戦闘機パイロットが無能で卑怯だと責め立て、彼等を踏みつけにしたのである。ドイツの都市が場苦言の下に焼き尽くされ、しかもパイロットたちには敵側の物量の優越に対し、勇気と絶望から生まれた敢闘精神意外には何一つ与えられなかったということが、果たして彼等パイロットたちの落ち度だったのだろうか?
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