エアロ・ディテール21/メッサーシュミットBf110
価格 : 2,860円(税抜2,600円)
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著者:野原茂 ほか
B4変型(20.6×25.5cm)/76ページ
初版年:1998
ISBN:9784499226806

世界に現存する名機の実物を取材した多数のカラーディテール写真を中心にイラスト、図面を収録したモデラー向けの写真資料集。今回は「メッサーシュミットBf110」をご紹介。それまで戦闘機といえば単発機という概念があった1930年代はじめ、全金属製構造の普及、エンジンのパワーアップなど、高空技術の進歩が目覚ましくなったのを受け、各国空(海)軍のあいだには爆撃機に随伴して長距離侵攻し、敵単発戦闘機をその速度、重武装で圧倒、要求に応じ対地爆撃や偵察任務などもこなせるという万能機のような双発多座戦闘機を望む風潮が広まった。1941年に入って本格化した英空軍爆撃軍団によるドイツ本土夜間爆撃にすぐに対抗できる夜間戦闘機?双発戦闘機ではないと不可能?はBf110をおいてほかにはなかったのである。現在の冷静な眼でみれば未曾有の大戦争だった第二次世界大戦は、水準以上の性能をもつ双発戦闘機であればいくらでも効果的に働ける場はあったのだと結論できる。ただ、そうは言っても開発当初の狙いと異なる任務に適応できるだけの基本設計の良さは不可欠だった。その意味で、駆逐機で挫折はしたものの、夜間戦闘機、そのほか各種任務に転用できたBf110は十分な成功作と評価すべき機体だろう。総数6,150という生産数がそれを雄弁に語っている。
<紹介機体>
バトル・オブ・ブリテン博物館-Bf110G-4/R6/B2/M2 W.Nr730301 Code"D5+RL"
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